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シングルマザーの起業

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それは第二の人生の始まり。シングルマザーの方をはじめ、定年退職、脱サラ、子育て一段落で将来を再設計される方々必読の書!500社以上の経営指南に携わった実力派コンサルタントが放つ待望の「起業」ガイドブック!
単行本(ソフトカバー): 230ページ 出版社: 牧歌舎 2016年7月16日発行

『シングルマザーの起業』内容紹介

シングルマザーの方をはじめ、定年退職、脱サラ、子育て一段落で将来を再設計される方々のための会社設立までのアドバイス集。シングルマザーの桐子さんが起業を思い立ち、アドバイスを受けながら資金調達などの課題を克服して会社を設立し成功させる姿が描かれている。

出版社からのコメント
横浜に住む桐子さんは28歳。1年前に離婚し、幼稚園に通う女の子が1人いる。スーパーのレジ係として勤めていたが、子どもの将来を考えた人生設計として子供服のリサイクル店を起業することを思い立ち、経営コンサルタントに相談。「お金より大切なのは情熱だ」との言葉に支えられて次々と立ちはだかる課題を乗り越え、希望を実現していきます。13のステップが桐子さんとコンサルタントの問答集の形で進行するので読みやすく、「裏ワザ」も含めたきめ細かいアドバイスが随所にちりばめられており、初めて事業を起こそうとする方には必見の書となっています。

思わず買ってしまう仕掛けの極意 -感動する売り場のつくり方-

思わず買ってしまうしかけの極意 −感動する売り場のつくり方ー

思わず買ってしまうしかけの極意
−感動する売り場のつくり方-

毎朝3時30分、眠い目を擦りながら玄関を出る。そして市場へ向かう。
そんな生活が20年間続いている。日本中の経営コンサルタントの中で一番早起きかもしれない。

あらゆる仕事の中で、八百屋ほどシンプルで難しい職業はない。
そう思っている。いや、実際にそうなのである。

魚屋さんは、魚を捌く技術(職人)がいる。しかし、扱い品目の半分は加工品や冷凍品である。
肉屋さんも肉を切る技術(職人)がいる。扱い品目のほとんどが加工品や冷凍品である。
そして、魚屋や肉屋は備品に冷蔵ケースが必要となる。これはお金がないとできない。
それに対し、八百屋は戸板一枚でお金がなくても出来る。
だから、誰でもやってみることが出来る。

ただ、やる人によって売り上げが全く違ってしまうのが八百屋なのである。

判断しなくてはならないスピードが圧倒的に違うのが八百屋

八百屋ほどシンプルで難しい商売はない

八百屋ほどシンプルで難しい商売はない

どんな商売も基本は同じ。
モノを安く仕入れ、ある期間に創意工夫して売る、これだけである。

しかし、何を扱うかによって、判断すべきスピードが圧倒的に違うのである。
八百屋は毎日価格が変動する。その変動の幅も実に大きい。
それに対し加工品や冷凍食品は価格が毎日大きく変わることはない。
しかし八百屋が扱う野菜・果物は基本的に1日しかもたない。
すぐに腐る。とにかく1日で売り切らなくてはならない。

とにかく、どんな商売とくらべても、もう一度言うが八百屋は判断しなくてはならないスピードが圧倒的に違うのである。

最後には人間力

実は日本のスーパーの社長の8割は青果出身者である。魚屋でも肉屋でもない。
八百屋は商売の基本であり、八百屋の商売の本質がわかるとどんな仕事もできるようになるのである。

また、仕入れをするには、交渉力やコミュニケーション能力が必要不可欠であり、販売においては算数力と創意工夫、スピードが要求され、品物を売り切るには営業力と心理学が要求される。
さらに売り上げを上げるには口上、最後には人間力が必要なのである。
これらがきちんとわかって身につけいれば、どんな仕事もできない訳はなく、そして、ここも大事なことなのだけれど、異性にモテないはずがないのである。

答えは売り場(現場)にある

邪魔になるからこそ人の目に入る

邪魔になるからこそ人の目に入る

「答えは売り場にある」が常に私のモットーである。
まだ駆け出しのコンサルタントだった頃、本を大量に読み込み、そこで学んだことを実践するが、現場でことごとく失敗した。
例えば、お客様のことを考え、通りやすい様に通路幅を拡げ、買いやすい様にした。
すると、売り上げが激減したのである。
「そんなバカな!」 しかし、これが現実であり事実である。
理由は、簡単なことであった。買いやすくなったが、諸々を通り過ぎてしまうからである。

つまり、必要なものしか買わなくなってしまう、というわけである。

通路が狭いと突き出し(前に出す事)を生み、邪魔になる。
邪魔になるからこそ、人の目に入る。
人間はまず目にして、次に手をとり、かごに入れるという動作をする。機械が買い物をするわけではないのである。

人は目にしたものを衝動的に買ってしまうことがある。
これが鍵であり、大手スーパーで正しいことが、中小零細では間違いになる。それが現場の答えである。

机上の論理は役に立たないことが多い

お客をあっと驚かせる陳列

お客をあっと驚かせる陳列

また、飲食店のコンサルをした時も同じ経験をした。
そこは焼き鳥専門店だったが、店内にモクモクと煙が立ちこみ目にしみる。小汚い店だった。
私は若気のいたりで店を広くし、小綺麗にお洒落にし、換気を良くした。
すると売上げが激減した。「お洒落に、今時の店にしたのに!」である。

売上げが減った理由は、モクモクした煙の中で食べている自分(お客様)がお客様自身、好きだったのである。
机上の論理は役に立たないことが多い。答えは常に現場にある。

失敗の多さが違う

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コンサルタントになって20年経った時、ある社長より質問されたことがある。
「わしも社長を30年やっている。いろいろな大手のコンサル会社もよく知っている。大手と貴方、貴方と私の違いは何なのかな?」
と聞かれた。私はすぐに「失敗の多さが違う」と言った。
次の瞬間、その社長は「今すぐ契約する」と言ったのである。
初代社長は、何度も失敗を経験している。
失敗の大切さを知っている。2代目、3代目になると失敗をことごとく嫌う傾向がある。
失敗の中からしか成功しない、ということを理解できない。机上の倫理ではだめなのである。

数多くの失敗の中から現場にある答えを探すことが大切である。

考えるのではなく、行動を変化させろ

考えるのではなく、行動を変化させ、とりあえずやってみて、失敗したら改善し、欠点を直さず、長所を伸ばす。
1日15時間、普通のサラリーマンの2倍の時間を現場で20年間休むことなく費やし、流した汗の量の中で学んだことを伝えるのが、これからの私の使命であると思っている。

のれんの継承として、次の世代に伝えていけたらこれほどの喜びはない。

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